1.72の法則とは?
(問題)
100万円のお金を、年利3%の複利計算で運用した場合、2倍の200万円になるには約何年かかるか? |
このような計算に威力を発揮するのが「72の法則」である。
72の法則とは元のデータが2倍の大きさになるまでのおおよその期間を求める方法で、一般に次のよう な式で表すことができる。
したがって、上の問題の答えは、
72÷3%=24年
となる。
2.72の法則の応用例
(例1)
高度経済成長のとき、日本は年平均10%という高い経済成長をとげた。もし、毎年10%ずつ所得が増加したとするならば、日本は何年で所得を2倍にすることができるか。(1960年 国民所得倍増計画) |
(答) 約7年
(例2)
現在世界の人口増加率は約1,8%である。いま世界には68億人の人が住んでいるが、もし今後もこの調子で人口が増え続けるとしたら、2倍の136億人に達するのは何年後か。 |
(答) 約40年後
「たったの1.8%の増加率でも、40年後の2050年には人口が2倍になってしまう。そのとき地球の食料は? 石油は? 」
応用範囲が広いので、みなさんも使ってみてください。
(注)
72の法則は、増加率が10%以下の小さいときによく当てはまる。
増加率が大きいときは誤差が大きい。いくつか試算すると次の通りである。
年間増加率 |
72の法則から求めた場合 |
実際に2倍になる期間 |
100% |
o.72年 |
1年 |
20% |
3.6年 |
1.2の4乗=2.07 だから約4年で2倍になる。 |
10% |
7.2年 |
1.1の7乗=1.95
1.1の8乗=2.14
だから、7年とちょっとで2倍になる |
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